【天理教 Q&A 】天理教の神様ってどんな神様?私たち人間と「親子関係」で結ばれる不思議な神様のお話

「天理教の神様って、どんな神様なんですか?」

教会にお越しくださった方から、こう聞かれることがあります。

たしかに、普段から馴染みのある神社の神様と比べると、「天理教の神様」と言われても、パッとイメージが湧かない方も多いかもしれません。

そこでこの記事では、天理教の神様について、

  • どこにいらっしゃるのか
  • どんな神様なのか
  • どんなご利益があるのか

の3つに分けて、分かりやすくお話ししてみたいと思います。

それではいきましょう!

①どこにいらっしゃるのか?

天理教本部神殿

まず、天理教の神様はどこにいらっしゃるのかというと、奈良県天理市にある天理教教会本部の神殿、その中心にある「おぢば」にお鎮まりになられています。

ここは、神様によって世界と人間が最初に創造された場所であり、すべての人類の「ふるさと」とされています。

私たち信仰者にとって、心が安らぐ「親の膝元」のような場所です。

②どんな神様なのか?

天理教の神様は、正式には「親神天理王命(おやがみ てんりおうのみこと)」とおっしゃいます。

ですが、私たちが自分の両親をフルネームで呼ばないのと同じように、親しみを込めて「親神(おやがみ)様」とお呼びすることがほとんどです。

この「神様」という言葉に、あえて「親」という言葉を添えるところが、天理教の大きな特徴とも言えます。

なぜなら、親神様は私たち人間にとって「親」の立場であり、今もなお、親が子を育てるような慈しみをもって見守り続けてくださっている存在だからです。

なぜ「親」と呼ばれるのか?

では、なぜ天理教の神様は「親」と呼ばれるのでしょうか?

それは、親神様が私たち人間と世界を創造した存在だからです。

天理教では、遥か昔、この世界がまだ何もない混沌とした状態だったころ、親神様が

「人間が互いにたすけ合い、喜び合って暮らす姿を見て、ともに楽しみたい」

と思われて、人間をお創りになったと教えられています。

ですから、私たち人間にとっての「親」であるというわけです。

なお、この人間創造の物語は「元の理」として詳しく説かれています。よかったらあわせてお読みください。

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③どんな御利益があるのか?

普通の寺社仏閣では、縁結びや商売繁盛、合格祈願など、さまざまな御利益がありますね。

では、天理教の親神様にはどんな御利益(ご守護)があるのでしょうか?

実は、天理教の御利益は、一般的にイメージされる「お願いごとが叶う」という御利益とは、根本的に性格が違います。

私は大きく分けて、次の2つだと思っています。

身体が日々、当たり前に動いていること

心臓が休まず動くこと、食べたものが消化されること、傷がふさがること。

これらはすべて、生きていれば当たり前のように働く機能ですが、一方で「自分の意思では動かせない働き」です。

天理教では、私たちの身体は親神様からお借りしているものであり、こうした「当たり前」の一つひとつが、親神様のご守護だと教えられています。

この教えは「かしもの・かりもののご守護」と呼ばれ、天理教の教えの土台になっています。

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人をたすけることで、自分もたすかること

もう一つの御利益は、自分だけが助かるということではなく、誰かの幸せを願って動くことで、結果として自分自身もたすかっていくという教えです。

誰かの悩みを真剣に聞いたり、困っている人のために一生懸命に働くうちに、自分の悩みがだんだん小さくなってきた経験は、ないでしょうか?

天理教ではこれを「人をたすけて、わが身たすかる」と教えられています。

自分の悩みや不安に囚われている状態から抜け出すヒントは、自分ではなく他者のたすかりにあるのです。

まとめ ― 神様との「親子関係」こそ信仰の土台

天理教の親神様をひとことで言うなら、私たち人間を創り、今も「互いにたすけ合って、陽気に暮らしてほしい」と願い続けてくださっている「親」なる神様です。

このことは、天理教の三大原典の一つ『おふでさき』にも、次のように記されています。

月日にハせかいぢうゝハみなわが子 たすけたいとの心ばかりで

『おふでさき』第八号 4

親神様にとって、人間は誰であれ「わが子」。何としてでも幸せになってほしいと思ってくださっています。

私自身は教会に住んでいるので、毎日の朝夕のおつとめを通して、親神様と向き合う時間があります。とくに子どもたちとそろってつとめる夕づとめでは、一日を振り返って家族の健康を感謝しています。

だからでしょうか。家族が元気に過ごしている、ただそれだけの日常に「神様に守られて、本当にありがたいな」と、幸せな気持ちでいっぱいになる瞬間があります。

神様への感謝を申し上げる習慣が、日々の暮らしの中にある小さな幸せに気づかせてくれる。これが、私にとっての「親神様の御利益」なのかもしれません。

そして、そんな「親の思い」を伝え広め、親神様が待ち望まれる「陽気ぐらし」の社会を各地域で実現するため、全国に天理教の教会があるというわけです。


天理教Q&A のコーナーでは、世間一般の視点や、社会との関わりの中で感じる天理教への素朴な問いに対して、マクロな視点で分かりやすくお答えしていきます。

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